異動の挨拶メールはどのように書くの?~社内編【文例あり】
サラリーマンたるもの、人事異動というのは必ずついてまわるものですね。
人事異動には、悲喜こもごもあるとは思いますが、すべてはいずれあなたの糧になります。
仮に不本意だとしても、新たな経験を積むためのチャンスと捉えて、前向きに考えるようにしましょう。
さて、異動の辞令や内示が出た際には、関係する方々にご挨拶をしなければなりませんね。
状況によっては、メールを使ってご挨拶するケースも出てくるのではないでしょうか。
そこで今回は、異動の際の挨拶メールについて、相手の立場ごとに、その注意点と文例をご紹介したいと思います。
異動の際の挨拶の基本
最近では、「すべてのやり取りをメールで済ましてしまう」というスタンスの方も多くなってきたように思われます。
会社の内部においてさえも、人間関係の希薄さが現れている証拠かもしれませんね。
しかし、人とのコミュニケーションの基本は、やはり「直接話すこと」です。
できれば直接お会いして、物理的に無理ならば電話で、ということが本来の形でしょう。
したがって、異動の挨拶についても、できる限り直接話して伝える、ということを基本と考えるべきです。
メールでの挨拶は、あくまでも補完するものに過ぎない、ということを心に留めておきましょう。
立場別異動の挨拶メールの書き方
異動先の上司
異動の辞令や内示が出て、まずご挨拶しなければいけないのが、異動先の上司ですね。
その日のうちには、必ずご挨拶しておきたいものです。
その際ですが、第1の選択肢は上でもお話したように、「直接ご挨拶する」ことです。
直接お会いできなかったり、電話でも連絡が取れなかった場合に、はじめてメールという選択肢が出てくると考えましょう。
以下、例文です。
件名:異動のご挨拶
営業第2部 武田部長※1
いつもお世話になっております。※2
総務部の小野と申します。
本来であれば、直接お伺いしてご挨拶するところですが、
ご不在でしたので、メールにて失礼いたします。
本日、辞令(内示)を頂戴し、
4月1日より営業第2部にてお世話になることとなりました。
業務につきましては、右も左もわからないため、
当初はさまざまご面倒をお掛けするかと思いますが、
1日も早く営業第2部の戦力となれるよう、努力していく所存です。
何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
なお、後日改めてご挨拶に伺わせていただきます。
取り急ぎご連絡申し上げます。
※1:
基本は「部長」という肩書が尊称になりますので、「様」はつけません。
ですが、会社によっては、慣習として「様」をつけるところもあるようです。
そのような場合には、会社の慣習に従っておきましょう。
※2:
メールの冒頭の挨拶についても、慣習として決まっている形がある会社もあります。
やはり、会社の慣習に従って書くようにしましょう。
現部署でお世話になった他部署の方(キーとなる方)
次に考えるのは、現部署でお世話になった他部署の方です。
こちらについても、特にお世話になった目上の方やその部署のキーとなる方には、できる限り直接ご挨拶した方がいいでしょう。
その日のうちとまでは言いませんが、早いに越したことはないですね。
ただ、どうしてもなかなか連絡がつかない場合に、はじめてメールでご挨拶する、ということになります。
以下、例文です。
件名:異動のご挨拶
経理部 酒井様
いつもお世話になっております。
総務部の小野です。
本来であれば、直接お伺いしてご挨拶するところですが、
ご多忙のご様子でなかなかご連絡がつきませんでしたので、
メールにて失礼いたします。
この度、辞令(内示)を頂戴し、
4月1日付で営業第2部に異動することとなりました。
これまで大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
今後も何らかのかたちでお世話になる機会もあると思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします。
なお、後任については決まり次第、改めてご連絡を差し上げます。
取り急ぎご連絡申し上げます。
現部署でお世話になった他部署の方(その他大勢)
その他にも、さまざまなかたちでお世話になった他部署の方々がいらっしゃると思います。
ただ、全員に直接ご挨拶するのは物理的に難しいでしょうから、メールでご挨拶をしても構わないでしょう。
以下、例文です。
件名:異動のご挨拶
関係各位※3
いつもお世話になっております。
総務部の小野です。
この度、辞令(内示)を頂戴し、
4月1日付で営業第2部に異動することとなりました。
なお、後任につきましては、福田が担当することとなりました。
後日、福田からもご連絡を差し上げることにしております。
これまで大変お世話になり、ありがとうございました。
今後も別のかたちでお仕事をご一緒する機会もあると思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします。
※3:
おそらく一斉送信することになると思いますので、このようなかたちになるかと思います。
ただ、やはり会社で慣習があると思いますので、それに従うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
必ず例文のとおりでなくてはならないというわけではなく、相手との関係性などによって表現が変わってくることもあるかと思います。
ですので、例文を基本にしながらも、状況に合わせて適切な文言を使うようにしてください。